乳牛と肉牛のちがい
乳牛と肉牛のちがいは簡単です。それは、育てる目的です。
ポイント
- 乳牛→牛乳をしぼるのを目的に改良された牛
- 肉牛→肉そのものを食べることを目的に改良された牛
乳牛は牛乳をしぼるのが目的
乳牛は牛乳を多く絞れるように、それをいちばんの目的として交配された牛です。
例えば、下記のようなことを目的に改良されていきました。
- 牛乳をしぼる時間が短くてすむ
- たくさんの牛乳をしぼることができる
- さっぱりした味わいとなるため、牛乳に脂肪を含みすぎない
乳牛の種類としては、ホルスタイン種やジャージー種があります。
肉牛は肉を食べるのが目的
肉牛はその牛の肉を食べること、それを目的として作られています。
- たくさんの肉がとれるよう、大きくなりやすい
- 育てる費用を少なくするため、短い期間で大きく育ちやすい
- とろける食感にするため、サシ(霜降り)が入りやすい
肉牛の種類としては、黒毛和種や褐毛和種、日本短角種、無角和種のような和牛があります。他にも、アンガス種のような海外産の牛もいます。
乳牛だってたくさん食べられてます
「乳牛→牛乳をしぼるのが目的、肉牛→肉にするのが目的」と聞くと、私たちが食べてる牛肉のほとんどは肉牛だと思っちゃいますよね。
でも、実は乳牛だってたくさん食べられています。
例えば、スーパーで販売されている「国産牛」のほとんどはホルスタイン種などの乳牛です。
ホルスタインのオスが生まれてくると、当たり前ですが牛乳はしぼれません。そのため、食べることを目的として育てられます。
ごちそうは肉牛!普段から食べるなら乳牛!!
やっぱりおいしいのは肉牛です。
食べることだけを目的に、肉がおいしくなることだけを目指して改良され、育てられた和牛のような肉牛は抜群にうまいんです。
でも、和牛は値段が高いので、普段から気軽に買うことはできません。
だから、「普段の食卓では乳牛」、「特別なごちそうは肉牛」と食べ分けるのがいいんじゃないでしょうか。
当サイトの管理人としては、乳牛と肉牛を上手に食べ分けて、もっと気軽に牛肉を楽しむ人が増えることを願ってます。
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