特徴
外見の特徴は、名前のとおり「角がない」こと。そして、黒毛和種よりも真っ黒な体です。
黒毛和種と比べれば数が少ないと言われながらも、褐毛和種や日本短角種は多くの地域で育てられています。ですが、無角和種は山口県でしか育てられていません。
しかも、2003年に育てらている数は、わずか200頭ほどしかありませんでした。今も育てられてる数は大幅に変わったりしていません。
「無角和種は絶滅するんじゃないか」と心配されるくらい数が少ない和牛なんです。
味の特徴としては、日本短角種と同じでサシ(霜降り)が入らない赤身肉です。
無角和種は1年間に出荷される数も少ないため、すごく希少な赤身肉と言えます。もし、食べれるチャンスがあるなら、絶対に食べましょう。
「無角和種を食べたことがある」ってだけで、自慢してもいいくらいですよ。
一般的に育てられる場所
山口県のみ
一般的な育て方
- 牛舎内ではなく、放牧で育てられる
- エサは、地元で獲れる稲ワラや牧草など
無角和種は赤身肉が特徴のため、自由に体が動かせる放牧で育てらています。
また、無角和種には地元で獲れる稲ワラや牧草を食べさせ、排出されたフンは地元の農家が肥料として使っています。いわゆる循環型農業を目指しているんです。
代表的なブランド牛
歴史・配合
無角和種は、日本の黒毛和種に外国産の牛(アバティーン・アンガス種)を交配してできた和牛です。
短い期間で成長し、牧草などの粗飼料だけでも体が十分に大きく育つので、肉用牛としての素質は高いです。
でも、サシ(霜降り)と肉のきめ細やかさが評価されるようになったため、赤身肉の無角和種は安い価格で取引されるようになりました。結果として、高値で取引される黒毛和種のほうが多く育てられるようになり、数がどんどん減っていきました。
現在の山口県では、無角和種の繁殖センターを作り、数を増やす取り組みを行っています。
私としては、この取り組みが成功して、いつかは「赤身肉なら無角和種か日本短角種」と言われるほど数が増えるのに期待してます。
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